ありがとうマンが贈る
〜心に残るありがとう〜 話
2023.11.01
彼は肺がんで入院していて、余命宣告されていました。本人は退院後の仕事の予定も入れ、これからの人生に気力を振り絞っていました。
私と彼は半同棲状態、彼はバツイチ、そして、かなりの年上ということもあり、結婚にはなかなか踏み切れずにいました。
私はそんな彼に病室でプロポーズしました。彼は「もちろん、 と承諾してくれました。私が喪主として、彼を送ってあげたかった。私達が夫婦同然と知っていた彼の親戚や、私の親からも反対はありませんでした。
そして病院の隣の区役所へ、入籍書類を出しに行きました。
そこは私の本籍地でしたが、彼の本籍地ではなかったため、彼の戸籍謄本が要ると窓口で説明されました。郵送でも取り寄せ可能と説明を受けました。通常1~2週間かかるとのこと。
私は受付してくれた担当の女性に、彼は隣の病院に入院していて、その人生にもうあまり時間は無いことを説明しました。
多分、私は泣きそうだったと思います。
担当の女性は、「暫くお待ちください」と言って書類を持って席を外し、私は15分ほど待たされました。
そして戻って来た女性が、「入籍できました。手続きは終えました」と言い、。その証明書類を渡してくれました。
私は驚き、「どうして?」と聞くと、彼女は「役所同志でやり取りしました。例外ですが・・・」と話してくれました。
泣きながらお礼を言って、とてもとても嬉しいことを彼女に伝えました。
その入籍から23日後、彼は退院することなく、空へ還って行きました。
結婚できて、彼の姓になることができて、主人と周りに言えて、私は本当に良かったと感じています。
あれから3年・・・。
今でも毎日主人に会いたいと思っています。あの日、あの時、入籍できて本当に嬉しかった。
受付の女性の方、本当にありがとうございました。
私も数々の例外、常識外をしているなぁ、と振り返りました。これからも、もっともっとやっていきます!