KIRARI MACHINOHITO

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【地域インフルエンサー】杉浦 隆支(すぎうら たかし)

 今回は東近江市山路町(旧能登川町)にお住いの地域インフルエンサー、杉浦隆支さんをご紹介します。
桜の咲き乱れる猪子山の麓の公園周辺が、竹や草が伐採されてきれいになっています。横穴式石室の古墳の石組みも露わになり、自然と歴史を感じる場所に整備されました。この『猪子山森林再生プロジェクト』はH19年から能登川南小学校のエコスクール事業として、県立八日市南高校花緑デザイン科の生徒さん達と能登川地区まちづくり協議会の共同事業として始まりました。お世話役として関わられる杉浦さんの役割の一つが、毎月一回の下草刈りです。「一人で3時間位かかりますが、3年も続けると竹が生えなくなるんです。最初の頃に比べるとずいぶん楽になりましたけど」と話されます。お陰で児童や生徒は、この場所を拠点として「見つけて考える」環境学習に励めるのです。

数多くの地域活性化活動に参画される杉浦さんは、能登川地区まちづくり協議会の広報誌『ホップ♪ステップ♪のとがわ』の創刊から携わっておられ、H25年に能登川博物館で開催された企画展『なにこれ!?東近江珍百景』を機会に、スマートフォンで写真を撮り始められました。「鉄道写真家の中村さんの写真に感動し、水鏡の撮影方法を教えてもらったんです。それからすっかりハマってしまい、時間を見つけては撮っています。一眼レフでの撮影も考えましたが、何時でも、どこでも、手軽に撮れるスマホにしてるんです」と話されます。杉浦さんは「身近にひそむ絶景」を見つけては写真を撮り続けられています。なかでも、猪子山からの風景は定番の写真。四季折々の琵琶湖を望む伊庭内湖と田園風景、その夕暮れ時にシャッターを押し続けられます。5月中頃から多くの写真家が、水の張られた田んぼに映る夕陽の写真を撮りに上がってこられるとか。また、9月下旬に観察できる「タカの渡り」では、山頂付近は双眼鏡やカメラを持った大勢の愛好家でにぎわいます。「田んぼに水が張られて、琵琶湖と伊庭内湖、空が夕焼けでオレンジ色になる風景は私も好きなんですよ。タカの渡りは1日で3000羽近くの鷹が渡る日もあり、望遠の一眼レフでなければ小さすぎてスマホではとても無理ですから、観察会の様子を撮っています」と笑われます。この様に広報紙の撮影のために出向かれる場合もありますが、仕事の道すがらや地域おこし活動の中で撮られることもあります。スタッフとして活動されているライティングベルの風景。地元の神社の春季大祭に奉納される「噴出し」と呼ばれる手提げ花火。季節の花々や紅葉。ほとんどが自宅から10km周辺の風景です。杉浦さんは「日常の何気ない風景が、時折見せる表情やカメラの撮り方ですごい風景、別物の風景になるんですよ。狙っても撮れない、その一瞬のチャンスに粋を感じて撮っています」と話されます。今までにインスタグラムやフェイスブックに投稿した写真は数知れず。まちづくり協議会の広報誌は勿論、市内で開催されたイベントのポスターにも使用され、滋賀県が作成した朝ドラのスカーレットの特集号や東近江市主催のモモクロのコンサートにも複数カットの写真が使われてたことが、何より嬉しかったそうです。結構ミーハーなんですね。
今後の活動をお尋ねすると「東近江市内、特に能登川地区の伝統や文化を残しながらの街づくり活動や、地域をより良く知ってもらえるための観光ボランティアガイドなど、多くの人にこの街の良さを伝えていきたいですね。写真展も一回くらいならやってもいいのかなぁ」と笑われます。杉浦さんの益々のご活躍をお祈りします。

 

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