D-time

Dタイム

ありがとうマンが贈る 
〜心に残るありがとう〜 話

2023.12.01

「あのハンバーグの味」

私の母は生まれながらにして両腕に障がいを持っていました。そのため、家庭の料理はほとんど父が担当していたのです。
しかし学校の遠足などで弁当が必要な時は、母が一生懸命に作ってくれました。
その日、小学6年生の私は、母の造形的に不完全な弁当の姿を同級生に見られることを恐れ、「この弁当はいらない!」と無神経にも突き放してしまいました。
母はただ謝るばかりで、その愛情深い目には私の幼さを許す温もりがありました。
年月が経ち、高校に進学した私は、給食のない日々を購買のパンで済ませていました。それから間もなく、母が再び弁当を作ると言い出しました。
その弁当は、以前のものとは比べ物にならないほど美味しく、見た目も美しいものでした。
彼女の障がいを克服し、愛情を一層込めて作られたそれは、私にとってかけがえのない贈り物でした。
しかしその後、母は肺炎で倒れ、あっという間にこの世を去ってしまいました。
その事実を知った時、私の心は言葉では言い表せないほどの悲しみで溢れました。
母の葬儀の後、父から驚くべき事実を聞きました。母は私のために、定食屋で一年間料理を学んでいたのです。
彼女の愛情は、手に障がいを持ちながらも、私の心を満たすために一つのスキルを身につけようとする、強い意志から来ていました。
定食屋を訪れ、私はかつて母が愛情を込めて作ってくれた弁当を思い出し、ハンバーグ定食を注文しました。その味に、私の目からは止まらない涙が流れました。
それは、母の手作りの味。彼女の愛情が詰まった、私にとって最も特別なハンバーグの味だったのです。
形は完璧ではなかったかもしれませんが、その味は母の無償の愛が込められた、あのハンバーグの味でした。

愛する人のために、懸命に努力することが、強さになる・・・
胸に響きました!!!

この愛に気付ける域になった時に、始めて感謝でしかないことに気付く・・・
家族や会社の仲間に無償の愛を与えていける人になっていきます!!!

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