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ありがとうマンが贈る 
〜心に残るありがとう〜 話

2022.08.04

「涙の輸血」 ~一本の細い腕が恐る恐るあがり ました~

ベトナムの村にある孤児院が爆撃を受けました。複数のケガ人がでましたが、中でも特に8歳の女の子が重傷で危険な状態。輸血が必要な状況で名乗りを上げたのはヘングという名の少年でした。
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あるベトナムの村に宣教師たちの運営する孤児院がありましたが、爆撃を受けてしまいました。
宣教師達と2人の子供達が即死し、その他の者も重傷を負いました。
重傷になったものたちの中でも、8歳の女の子は最も危ない状態でした。
無線で助けを求めると、しばらくしてアメリカ海軍の医者と看護師が到着しました。
大量に出血したことにより危ない状態にあり、早く手当をしないと少女は命を落とすことになります。
輸血が必要でした。しかしどうやってそれを行うことができるというのでしょうか。
言葉が通じないため、ジェスチャーを使って子供達を集め、何がおきていたのかを説明し、誰かが血液を提供することが必要であることを伝えようとしました。
沈黙の時間がしばらく続いた後、一本の細い腕が恐る恐るあがりました。
ヘングという名の少年でした。
急いで少年の準備をすると、苦しむ少女の隣に寝かせ、輸血用の管をとりつけました。少年は黙ったまま天井をじっと見つめていました。
しばらくすると、少年は自由になっている手で顔を覆うと、しゃくりあげるように泣いているのでした。医師がどこか痛いのかと尋ねるとそうではないようでした。
しかし、しばらくするとまた、しゃくりあげ、今度は大粒の涙をこぼしていました。
医師は気になり、再び尋ねましたが、またもや彼は否定しました。ときどきしゃくりあげていたのが、やがて静かに泣き出しました。明らかに何かが間違っているようでした。
すると別の村からベトナム人の看護師が現れました。医師はその看護師にヘングに何が起きたのか尋ねてくれるように頼みました。尋ねると、少年の苦しそうな表情はゆるみ、しばらくすると彼の顔は再び平静を取り戻しました。
看護師はアメリカ人の医師達に説明しました。
「彼はもう自分が死ぬのかと思っていたんです。あなた達が説明したことを理解しておらず、少女を助けるため、全ての血液を提供しなければいけないと思ったようです。」
すると医師は、ベトナム人看護師の助けを借り、少年にきいてみました。
「そうであればどうしてあなたは血液を提供しようと決心したんですか。」
すると少年は単純に応えました。
 「あの子はぼくの友達なんです。」

ヘング少年は凄すぎます!
自分の命を友達に与えることを意思決定すること!
到底、私にはできないことです。もし、自分の子どもでもできただろうか・・・と。

自分自身が恥ずかしくなります。
崇高な意思決定ができなくても、助けたいという正義感と言うか、使命感というか、言葉が見つかりませんが、人として、尊い気持ちを持っていこうと決意しました!
こんな素晴らしい学びをいただき、ありがとうございました。

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