KIRARI MACHINOHITO

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【音楽療法士】 辻 利美子(つじ りみこ)

今回は東近江市山路町(旧能登川町)にお住まいの、音楽療法士の辻利美子さんをご紹介します。

滋賀大学で音楽を専攻された辻さんは、卒業後、公立中学校音楽科教師として働いておられましたが、病気がちなお子さんの育児に専念するため退職。ピアノ指導者としての道に進まれました。ピアノ教室を営みながらある時、音楽療法の事を知り関心を持たれます。音楽療法は「音楽の持つ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の軽減回復、機能の維持改善、生活の質の向上、問題となる行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」と定義され、音楽を用いて医療、福祉、健康、教育の領域で健康の維持・促進など広く社会に貢献することを目的としています。97年から滋賀県立大学人間看護学部の浅田教授と共に音楽療法の研究をされ、再び大学で学びながら、99年に日本音楽療法学会認定の音楽療法士を取得されました。その後は、長浜、近江八幡、守山などの病院や福祉施設で、又、長浜市、東近江市、野洲市でも認知症予防活動事業、介護予防教室など音楽療法士として、主に高齢者の心身のケアに取組まれています。

 

音楽療法は音楽の専門知識と技術を持った専門性がなければ出来ないもので、単に歌を歌ったり、聴くこととは違い、個々のニーズに合わせて音楽療法士が音楽を提供し、成果を分析しながら支援を行います。「この療法の一番のポイントは、患者さんや利用者さんの状態や能力に合わせた音楽を提供し、受け入れてもらえる様に工夫することです。そうして皆さんに音楽活動が出来たと喜んでもらったり、成功体験をしてもらうことが私達の役割なんです」と話されます。医療では音楽による不安軽減や疼痛緩和の効果があると言われますが、認知症高齢者の情緒の安定、生活の質の向上や、障害児・者の心と体の発達支援にも役立っていると言われます。「認知症で何も解からなく、感情すら表せないお年寄りでも、その方の好きだった歌を聴いてもらうと口ずさまれ、涙を流されたりします。その後、記憶がよみがえり、昔の思い出を話されるんですよ」と辻さん。音楽に感動することで、情緒の安定をサポートできるんですね。音楽療法では、トーンチャイム、ドレミパイプ、ミュージックベル、リズム楽器などを使って、音楽の演奏経験のない方でも誰もが楽しみながら、簡単に演奏でき、成功体験が得られる活動内容をプログラムされます。「ドレミパイプやハンドベルでの簡単な演奏でも、私がそれに合わせて、アドリブを入れながらピアノ伴奏すると、音楽が作りあげられていき、その音楽を共有するとともに、楽しさや喜びの共有ができます。皆さんとても喜ばれるんですよ」と笑顔で話されます。

 

発達障害などで人との関わりが苦手なお子さんも、音楽に興味を持つと積極的に演奏する様になり、他のお子さんと演奏を通して音楽を共有できるようになり、時間と場所の共有につながります。音楽療法は音楽を楽しみながら、そんな皆さんの支援になるんですね。
また、音楽療法を体得して、ピアノの演奏法が変わったと辻さんは言われます。「音楽療法で学んだ体の感覚や仕組み等を考えて演奏してみると、すごく楽にピアノが弾けるようになったんです。練習が足りないから上手く弾けないというのでなく、体を意識した演奏法を教えることで、スランプを乗り越えられた生徒さんがたくさんいるんです」と話されます。ピアノ指導者の資格で教えられる教室は多いですが、音楽療法士の資格も持って教えられている教室は少ないでしょうね。一度、覗いてみて下さい。みなさんの可能性が広がるかもしれません。

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