ふるさとに
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今回は東近江市躰光寺町(旧能登川町)にお住いの書道家、野田しのぶさんをご紹介します。
7歳からお母さんの奨めで始められた書道、そして全国大会に出場できる機会を偶然得た事で「上手くなりたい」とスイッチが入った剣道。「やり始めたら、やめたらあかん」というご両親の教育方針のもと、書道7段、剣道4段と文武両道に励まれる、負けず嫌いで人にも自分にも厳しい女の子でした。高校卒業後、剣道の先生の奨めで就職されます。その後結婚されますが書道を続けられ準師範を取得し、2024年2月8日から『彩 irodori』書道教室を始められました。
2023年4月17日、セゾンフットボールクラブでコーチとして指導されていた、最愛のご主人が不慮の事故で無くなりました。空虚な悲しみのなかで「自分の意志で好きに生きろ」と、ご主人から言われたポジィティブな言葉が沸き上がってきたのでした。その言葉に心を解き放たれて「人に合わすことをやめ、躊躇していた事を全部やる。ダメならやめる」と妄想していた夢に挑戦をされたのです。「学校の先生になりたい」が野田さんの夢でした。それが少し変わったけれど『彩・irodori』書道教室として実現しました。「各生徒の個性に合わせ、小学生から大学生、大人の方に硬筆から毛筆までを教えています。字が綺麗になりたい、筆に挑戦したいという人に、努力だけじゃなく持ち味を活かす書道体験を通して字を楽しみながら学べる、新たな出会いや自分探しができる居場所づくりを目指しているんですよ」と笑われます。
野田さんは書道教室とは別に、筆を使ったロゴ・名刺・商品ラベル・ラッピングデザイン、メニュー、命名書、表札、垂れ幕などの制作提案もされています。「その人、その会社、その商品をまず自分が好きだと感じて、イメージして、思いをくみ取りながら感じたままに筆で表現しています」と話されます。京都で古い旅館を活用されているカフェとホテルでは、宿泊客の海外観光者を対象に漢字ネームとして名前を表現し、墨色だけでは無く120色の『顔彩』を使った 世界で唯一無二の命名書を制作されています。日本の思い出となる最高のお土産ですね。野田さんはこの様な事業を通じて出会う様々な人達と、異業種交流の輪を積極的に広めておられ、県内各地で開催するマルシェへの参加やワークショップの開催、起業家が集まるオンライン・マルシェの参画と、自分の変化や新たな自分を見つける自分探しに邁進中です。
そんな野田さんですが、ある日マルシェの仲間に「なぜあなたは書道家になったの」と質問され、答えられなかったと言われます。自分のやりたかったことや強みに気づいていなかった野田さんが、自分と向き合い、本当にやりたかった事を考え続けられ、その答えが私が訪問した朝に出たと言われます。最高の笑顔で野田さんは「私は感覚の表現者だから人と接し交わり、書を通して交流できるコミュニティーの場が創りたいんだって使命と目的が下りてきたんですよ」と話して下さりました。「交流できるコミュニティーの場」だから教室に留まらず、滋賀県内や関西、オンラインで全国各地、果ては全世界へと交流の場を求めて発信し続けておられるのですね。
これからの活動についてお話を聞きました。「今を生きているから目標はありません。命の大切さと時間を感じながら、言葉として残すことにしてます。わくわく、キラキラする時には何時でも書きます。だって書いたら叶うから。それから筆1本持ってアメリカに行く、夫が言っていた事を実践する」と笑われます。野田さんの益々のご活躍をお祈りします。
irodori書道教室 ☎080-3963-5053 [受付時間]平日9時〜18時
E-mail shi.noda0526@gmail.com
ホームページURL https://irodorisan.com/
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