ふるさとに
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今回は近江八幡市船木町にお住いの、(中国弦楽器)演奏者の安岡由紀子さんをご紹介します。
地元の高校に通われていた安岡さんは、英語のほかに第二外国語を学ぶ機会を得て、当時から興味のあった中国語を学ぶことにされました。在学中に学んだ中国語の魅力にひかれ、卒業後も更に深く学びたいと大阪中国語学院へと進まれます。その後、大阪中国語学院の紹介で北京語言学院へ留学されるのですが…、今のご主人と恋に落ちて学生生活も数カ月で終わり、9か月後には結婚されます。凄い展開ですね。北京でご夫婦の家庭を営み、数年間の滞在中、中国の文化、習慣、民族などに深く関わって暮らされました。ある日、通りがかった先で、二胡教室が生徒を募集しているチラシを見つけ、すぐに受講の申し込みをされました。「学生の頃聞いていた、ラジオの中国語講座の オープニングで流れる曲が二胡の演奏で、その哀愁漂うしっとりとした音が忘れられない、憧れの楽器だったんです。すぐにでも教えてもらいたいと氏に師事し、教室に通い詰めました」と笑われます。しかし1年後に帰国が決まり、安岡さんご夫婦は日本に帰ることとなりました。「良い先生にも恵まれ、時間を見つけては練習し、人一倍早く上達していただけに残念でなりませんでした。これからは日本で独学で学ぶしかなかったんです。ところが人づてに紹介されたチャット(SNS)で中国の先生とつながり、音声を頼りに4年程の間、二胡を教えてもらうことができたんですよ」と嬉しそうに話されます。お世話になった中国人の先生が留学を希望されていたので、安岡さんは留学の手配や手続きをして、先生が日本の大学に入れるお手伝いされました。恩返しできて良かったですね。
安岡さんが二胡を教えられる様になって20年。「最初は塚本楽器店さんの二胡講師募集の広告を見て、初級程度の教室を担当させてもらったんですよ」と話されます。二胡はその名の通り、2本の弦を弓で弾く楽器です。興味深いのはバイオリンやと違って、2本の弦の間に挟んだ弓で弾くこと。それから弦楽器特有の竿にフレット(竿を区切る木や金属の突起物)がなく、弦を抑える指の加減で音を奏でるのです。音を増幅する小さな琴筒は、ニシキヘビの皮で覆われています。弦楽器であるのに弦をおさえるフレットがないという事は、空間で糸を指で押さえ、2本の弦の内側をで擦って音を奏でるのです。「同じ音を鳴らすことが難しいので、ドレミの音階を弾くところで苦労されます。手の間隔を体で覚えるので、ここまでが長いんですよ」と話されます。弓の弾き方で音色が決まるので、「難度が高いのでは」とお尋ねすると、「弓の弾き方で音が割れるし、音の強弱や大小は弓の力加減ですから、右手の方が難しいんです。センスと年季で弾く職人技って感じですかね」。よほど惚れ込まないと二胡奏者にはなれないのかも…。二胡の音域は3オクターブ。2.5オクターブの楽曲をよく使うそうで、中国古典に限らず、クラッシックや和洋の流行歌、歌謡曲や童謡とジャンルを問わずに演奏できるそうです。諦めかけた私に安岡さんは「童謡なら3ヶ月で弾けますよ」って。二胡教室は塚本楽器のツカモトミュージックアカデミーと、ご自宅の5ヶ所で開催されています。現在、20代〜70代の楽器が初体験の方から経験者まで、入門者コースから上級者コースの自分に合った教室で二胡を楽しんでおられます。二胡がなくても大丈夫、どの教室も無料体験できますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせ下さい。
~二胡生徒募集中~
無料体験随時受付中
場所:由紀子二胡教室(自宅教室)〈滋賀県近江八幡市〉
ツカモトミュージックアカデミー(㈱塚本楽器)
近江八幡教室、愛知川教室、八日市アピア教室、守山モリーブ教室
詳しくは、QRコードから
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