作家

【きのこ作家】 その きのこ

今回は東近江市佐野町に(旧能登川町)お住まいの、きのこ作家の そのきのこ さんをご紹介します。

白木とパステルカラーがメルヘンチックな世界を作り出し、北欧のクラフトをイメージさせるものが そのきのこさんの作品です。

毎年テーマを決めて、創作活動をされるそのきのこさんの原点は子供の頃の遊び、そして絵本の世界を3次元として実現することだったそうです。「家にこもってひたすら絵本を読んだり、近くの田畑や山で木の実や落ち葉を拾い集めたり、走り回ったり、手仕事のモノづくりに没頭していた子供でした」と話されました。旺盛な好奇心で色んなモノに挑戦され、自分探しをされたようですが…。

10年前のある日、知人の子供さんへの誕生日プレゼントにキノコのデザインを刺繍していたら、「これだ」とキノコが好きなことに気づいたそうです。そして「今までの自分探しは全て、子供の頃の遊びの中にあったキノコだったのだ」と腑に落ちて、キノコに魅せられ、かぶれられたのでした。キノコの魅力をお聞きすると「ともかくそのフォルムが大好き。そして自然の循環の中で命の後始末をして、新たな命のスタートにつながる役割が面白くて、愛しいんです」と笑われます。

今年のテーマは『メルヘンときのこ』だそうで、アクセサリーになったり、モビールになったり、キャンディーになったりと様々なキノコ満載です。ちょっと違うモビールがありますが!?「卵です。キノコが土壌を作り、新たな生命の誕生を意味するシンボリックなものとして、卵のオブジェを使っています」と そのきのこさん。メルヘンと言うと子供の部屋が思い浮かばれるそうで、子供部屋にあるもの全てを、キノコと卵、そしてキャンディーの木としてオブジェにされています。

創作活動は日常生活の家事の合間にアイディアを考え、趣味の散策で野山の落葉や枯れ枝、木の実や松ボックリなど、気に入ったモノや気になるモノを材料として集めて、ピース状に一次加工をしてストックされます。通常はひらめいたアイディアを時間をかけて、デッサンにしてイメージ作りをされますが、強い思いのイメージができたら、すぐに製作に入られることもあるようです。一次加工したピースをブロックとして組合せ、イメージを形にされていかれます。デザインの組合せが決まってから、着色を施したり、デコレーションとして木工細工などで手を加えていけば、きのこデザインの完成です。そのきのこさんに創作活動の醍醐味をおたずねすると「創りたいモノが芽生えた時と、思い描いたモノが立体になった時かな」と笑われます。キノコ愛のボルテージが上がりまくる そのきのこさん、今後の活躍が楽しみです。来年はどんなテーマで、シンボリックなフォルムのキノコをデザインされるのでしょうね。

絵本も大好きな そのきのこさんは読書を身近に感じてもらい、子供達がもっと絵本に親しんでもらえる役割として、きのこデザインの活動が役に立たないかと考えておられます。何時の日か、きのこデザインと絵本が最強のパートナーとなることをお祈りしています。

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